クラウドファンディング
エンジェル投資のメリット・デメリット|株式投資型クラウドファンディングの始め方
2023年03月17日
個人でも約10万円から将来有望なスタートアップ企業への投資ができると注目されている「株式投資型クラウドファンディング」。日経トレンディが発表する「2021年ヒット予測ランキング」の26位に選出され、これから一層の盛り上がりが期待されます。
この記事では、スタートップ企業への投資=エンジェル投資のメリット・デメリットや、株式投資型クラウドファンディングを利用したエンジェル投資の始め方について解説します。
エンジェル投資とは?
エンジェル投資とは、起業して間もない企業に資金を出資する投資方法の事です。非上場のベンチャー企業など、今後大いに成長が期待される企業に 早くから投資することで、大きなリターンが期待されます。
最終的なリターンとしてはIPOやM&Aによるキャピタルゲインが目標とされています。※もちろん どの企業も大成長するとは限らないので、ハイリスクがある事にも注意が必要です。
IPOは、「Initial Public Offering」の略称で、ベンチャー企業などが取引所に新規上場する際に発行される「新規公開株」の事です。上場することで、取引所で自由に株式の売買ができるようになります。※IPOについて、詳しくはIPOおすすめネット証券を比較&ランキング|IPOとは?をご覧ください。
実績がない新規企業では 銀行など金融機関からの融資が難しい場合もあります。そんな時に助けてくれる出資者が天使(エンジェル)のようだ、という事からエンジェル投資と名づけられました。
エンジェル投資のメリット・デメリット
では、エンジェル投資にはどのようなメリットとデメリットがあるのか見ていきましょう。
エンジェル投資のメリット
先ほども紹介したように、エンジェル投資には「大企業に成長するかもしれない企業に投資することでハイリターンが望める」という他に、エンジェル税制という税制優遇を受けられるというメリットがあります。
エンジェル税制とは?
エンジェル税制とは、個人投資家がベンチャー企業へ投資を行った場合、投資時・株式の売却時の どちらの時点でも税制上の優遇を受けることができる制度です。
■ベンチャー企業への投資時点(投資した年)に受けれる優遇措置
A.設立5年未満の企業が対象
対象企業への投資額-2,000円をその年の総所得金額から控除
※控除対象となる投資額の上限は、総所得金額×40%と1,000万円(令和3年1月1日以降は800万円)のいずれか低い方B.設立10年未満の企業が対象
引用:中小企業庁 エンジェル税制の仕組み
対象企業への投資額全額をその年の株式譲渡益から控除
※控除対象となる投資額の上限なし
投資した年に、上記のA・Bいずれかの優遇措置を選択して受ける事ができます。
■未上場ベンチャー企業株式を売却した年に受けられる優遇措置(売却損失が発生した場合)」
未上場ベンチャー企業株式の売却により生じた損失を、その年の他の株式譲渡益と通算(相殺)できるだけでなく、その年に通算(相殺)しきれなかった損失については、翌年以降3年にわたって、順次株式譲渡益と通算(相殺)ができます。
※ベンチャー企業が上場しないまま、破産、解散等をして株式の価値がなくなった場合にも、同様に翌年以降3年にわたって損失の繰越ができます。 ※ベンチャー企業へ投資した年に優遇措置(AまたはB)を受けた場合には、その控除対象金額を取得価額から差し引いて売却損失を計算します。
引用:中小企業庁 エンジェル税制の仕組み
こちらはベンチャー企業への投資で得た株式を売却した時に、損失が生じた場合にのみ適応される優遇措置です。
また、エンジェル税制やリターンなど具体的な収益以外の面でも ベンチャー企業への応援や、企業理念にのっとった 社会貢献にも繋がる といった点もメリットの一つではないでしょうか。
エンジェル投資のデメリット
逆にデメリットとしてはどのようなものが考えられるでしょうか。
まずは、少し触れましたが 大きなデメリットとしては リスクが伴う という点です。株式投資にはリスクは付き物ですが、ベンチャー企業の場合はそのリスクが大きいのは事実です。
経営面などの審査がある上場企業への投資と異なり、スタートアップしたばかりの企業では実績が少ないため その企業が今後どうなるか というのは予測が付きづらく、最悪の場合 企業が倒産してしまう恐れもあります。
投資資金が返ってこないリスクが上場企業と違って高い と言えます。
また、上場株と違い エンジェル投資によって得た未公開株(非上場株式)はマーケットを通しての売買ができません。つまり、換金性・流動性が低い というのもエンジェル投資におけるデメリットになります。
未公開株は、条件が合致すれば当事者間での取引が可能であったり、日本証券業協会が提供している「株主コミュニティ」を利用して売却が可能です。
株式投資型クラウドファンディングでエンジェル投資を始めよう
では、エンジェル投資はどこで、どのように行ったらよいのでしょうか?
エンジェル投資による未公開株式は「当事者間」「株主コミュニティ」によって取引が可能ですが、その他にも「クラウドファンディング」によっても未上場株式を得ることもできます。
クラウドファンディングとは資金を調達したい人がプロジェクトを公開し、不特定多数が支援を行うシステムのことです。
※クラウドファンディングについて、詳しくはクラウドファンディングとは?仕組みやメリット・デメリット、種類を比較解説!をご覧ください。
クラウドファンディングの中には、ベンチャー企業への投資を目的とした「株式投資型クラウドファンディング」とよばれるサービスがあります。
株式投資型クラウドファンディングでは、少額(10万円程度)から始められることもあり、エンジェル投資を後押し、大きなリターンを望めるとして近年注目を集めています。
この「株式投資型クラウドファンディング」の中でも、取引量No.1を誇るのが「FUNDINNO(ファンディーノ)」というサービスです。
「FUNDINNO」は日本で初めて「第一種少額電子募集取扱業者」として登録承認された「株式会社FUNDINNO」が運営しているサービスです。
FUNDINNO(ファンディーノ)で投資する4つの魅力
FUNDINNOが提供するネットでできるエンジェル投資には4つのメリットがあります。
1投資が全てWEBで完結
まず一点目ですが、それは投資家登録から、投資したい企業のリサーチ、そして投資実行までをすべてWEBで完結できることです。
これにより、投資家が直接企業を訪問せずともリサーチすることができ、手軽にスタートアップの株式を購入し、投資することができます。
2審査を通過した企業のみ
二点目は、「厳正なる審査を通過している」という点です。
FUNDINNOを運営する株式会社FUNDINNOでは、社内に複数名いる公認会計士を中心に、法律や反社チェックはもちろん、財務状況も詳細に審査し、審査を通過した企業(これを「発行者」と呼びます)のみが投資を募る発行者として開示されます。
そのため、投資家個人が発行者の詳細を調べるコストが軽減されています。
3ベンチャー企業のビジネスモデルがわかりやすい
三点目は、発行者のビジネスモデルが画期的であることです。未来の大企業となるポテンシャルを持つ企業を、FUNDINNO側が数千、数万社あるベンチャー企業のマーケットの中から探し出してくれるのです。
可能性のあるベンチャー企業に投資しようと思っても、どこに投資してよいかわからない…というお悩みを抱えている個人投資家にとっては大きなメリットです。
4エンジェル税制優遇がある
最後に、エンジェル投資のメリットとして説明したエンジェル税制優遇を受けられることです。FUNDINNOでは、エンジェル税制の適用申請を行う企業を取扱うことによって、個人投資家の投資を促し、ベンチャー企業の資金調達環境の改善を目指しています。
FUNDINNO(ファンディーノ)の疑問を回答!
ここからは、FUNDINNOで投資するうえでの疑問点を、株式会社FUNDINNOCMOの向井純太郎さんに伺いながら明らかにしていきましょう。
いえ、株式を購入した段階ではなにも起こりません。また、 購入した株式は手軽に売買することもできません。
FUNDINNOで投資したスタートアップ企業が成長し、上場した場合や、バイアウトもしくは相対取引が発生した時にはじめて株式を売買することができます。その際、当初購入した価格よりも株価が大きく上昇しているケースが多いです。
つまり、このタイミングで株式を売れば、投資家の方に大きなリターンが得られる仕組みとなっています。
また、このような案件はFUNDINNOをスタートさせてから約3年で、これまでに2件ありました。今後はさらなる増加を見込んでいます。
上場企業の株式ですと、主に証券会社を介しての取引となります。
一方、FUNDINNOで投資できる企業は、非上場企業であり、いわゆるベンチャー企業となっています。そのため、取り扱う株式は非公開株となります。
一昔前は「非公開株の投資」というと、怪しいイメージがつきまとっていましたが、FUNDINNOでは金融庁の登録承認のもと、社内の複数の公認会計士によって厳正な審査を通過した企業のみを対象とすることで、制度面においては安心して投資していただけるようにしました。
残念ながら投資未経験の方はお断りしています。
そのため、FUNDINNOに登録されている方は、過去に上場企業等への投資経験があるなどの、投資に慣れた方のみです。
基本的に10万円程度から投資できますが、上場株よりも一株あたりの期待値が大きいのもこのエンジェル投資の特徴です。
株式投資型クラウドファンディングは、「ハイリスク・ハイリターン」と言えます。
通常、上場企業の株式では、その株式を売りたいときに売ることができますが、株式型クラウドファンディングでは、上場株のようなマーケットが存在しませんので、それができません。
また、投資先の企業が倒産した場合、投資額は戻ってきません。
2020年10月末で約120のプロジェクトで資金が集まっていますが、残念ながら、これまで倒産した案件が3件ありました。しかし、案件によっては、投資をすれば、国から認定された税制優遇(エンジェル税制)を受けられるというメリットもあります。
これは、投資した金額が所得から控除される仕組みです。仮にリターンがなかったとしても、投資家の方々には「エンジェル税制のメリットがあります。
クラウドファンディングには大きく3種類あると考えています。
一つは寄付・購入型。いわゆる普通のクラウドファンディングとはこちらを指すのではないでしょうか。金銭的なリターンを受け取ることはできませんが、企業が手がける商品やサービスなどのリターンを得られる場合が多いです。新型コロナウィルスの影響で、最近ではアーティストやライブハウスなどが行なっているのでご存知かもしれません。
次に融資型。こちらは、投資家は事業者に対して貸付を行う型で、「匿名組合出資」を行って貸付金に対する持分を取得し、元本と利息の返済に応じて収益を獲得するものとなります。
最後に、株式型クラウドファンディングです。こちらは、スタートアップ企業が、成長のために投資を広く募る仕組み。
簡単に言えば、自社の株式を買ってもらうということです。株式が上場されれば、投資家の方は大きな金銭的リターンを得られる可能性が高いというのがほかのクラウドファンディングとの大きな違いになります。
その場合、目標金額を達成出来なかったということで、その募集は未成立となります。
目標額に到達したときのみ、株式を購入することができます。これまで、目標金額まで到達した累計成約件数は267件となっており、これからも増えていくことが予想されます。(2022年7月8日時点)
ベンチャー企業は時流に左右されやすい印象です。。
「株価の変動」という意味では影響を受けにくい特徴があります。というのも、FUNDINNOで購入していただける株式は、一般の上場株式とは異なり自由に売買することができません。
そのため、時流によってすぐに大きく値崩れしたりすることがないというのが強みなのです。逆にすぐに値上がりするといったものでもありません。
また、起業家目線ですと、新型コロナウィルスなどの影響で、銀行からの融資を受けづらくなっているという話も耳にします。
これに対し、FUNDINNOは、インターネットで個人の投資家さまから広く資金を募ることができるので、「時流に流されない資金繰り」という意味でも有効です。
まずは、各ベンチャー企業の事業内容や経営者のメッセージをお読みいただき、応援したいと思える企業を見つけて頂きたいです。
FUNDINNOのWEBページに記載された、各企業の募集ページでは事業計画を含め、詳しくプロフィールが書いてあります。社長の動画も見ることができます。
また、投資家登録をして頂きますと、募集期間中の企業の財務三表などもご覧になれます。
もちろん、投資にはリスクもあるので、一つの投資先に資金を注ぎ込むよりは、複数の投資先に分散させることをオススメいたします。
これまでベンチャー企業は大きなチェレンジをしたくても、それが認知されにくいため、資金集めが難しかったり応援を受けられなかったりというハードルがありました。
また、投資家の側からもそのようなベンチャー企業を見つけ出すのには苦労していました。
そこでFUNDINNOではWEB上で両者を結びつける役割を果たすことに成功しました。現在では45,000人を超えるエンジェル投資家の方が登録されており、資金集めもしやすく、また大きなマーケティング効果を期待できるようになっています。
- 将来成長可能性のあるベンチャー企業に約10万円から投資できる!
- 投資先企業は、公認会計士の厳しい審査を通過したベンチャー企業ばかり!
- 株価が毎日変動しないため、新型コロナウィルスのような不測の事態や不景気なときの時流に左右されにくい!
本記事はみんかぶChoiceより転載しております。
元記事:エンジェル投資のメリット・デメリット|株式投資型クラウドファンディングの始め方
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