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S&P500とは?S&P500に連動する投資信託・ETFのおすすめファンドを厳選して5本紹介!
2024年01月19日
世界を代表する高い技術力を持った米国企業を中心に分散投資を行いたいのであれば、S&P500指数に連動するインデックスファンドに投資をするのがおすすめです。
とはいえ、S&P500指数に連動する投資信託やETFは数多いですし、「結局どれに投資をしたらいいか分からない‥‥」という方もいらっしゃると思います。
そこで本記事では、S&P500指数に連動するおすすめの投資信託やETFを5本厳選して紹介させていただきます。
また、S&P500指数の基本的な内容やS&P500指数に投資をすべき理由も紹介させていただいておりますので、S&P500指数に投資をしたい方はぜひ参考にしてください。
S&P500とは|米国の代表的株価指数

S&P500指数は米国の代表的な株価指数の1つです。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが算出しており、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している銘柄から時価総額や流動性、業種等を考慮して約500社が選出されています。
S&P500に組み入れられている上位10銘柄を確認すると、グローバルにビジネスを展開している米国企業がズラリと並んでいます。
銘柄 | 業種 |
---|---|
アップル | 情報技術 |
マイクロソフト | 情報技術 |
アマゾン・ドットコム | 一般消費財 |
エヌビディア | 情報技術 |
アルファベット クラスA | コミュニケーション・サービス |
メタ・プラットフォームズ | コミュニケーション・サービス |
アルファベット クラスC | コミュニケーション・サービス |
テスラ | 一般消費財 |
バークシャー・ハサウェイ | 金融 |
JPモルガンチェース | 金融 |
2024/1/19時点
S&P500は主要米国企業約500社で構成されており、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしています。
S&P500とNYダウの違い
米国の代表的な株価指数には、S&P500のほかにもNYダウがあります。
同じ米国の株価指数ですが、S&P500とNYダウの違いは以下のようにまとめられます。
- 米国の取引所(ニューヨーク証券取引所、NASDAQ等)に上場する米国企業
- 米国の大型株約500銘柄で構成
- 時価総額加重型で指数を算出
- 企業の成長性、投資家の関心等を基準に業種のバランスに配慮し選定
- 米国を代表する30銘柄で構成
- 株価平均型で指数を算出
NYダウは米国を代表する30銘柄で構成されており、構成銘柄の株価合計を銘柄数で割る単純な株価平均で算出されています。
採用されている銘柄数が少なく、株価平均型で算出されているため、個々の銘柄の価格変動の影響を受けやすい特徴があります。
一方、S&P500は構成数も約500銘柄と多く、米国の全主要セクターに投資する浮動株修正後の時価総額加重平均によって指数が算出されているので、より米国市場全体の動きを反映しているインデックスとなります。
S&P500への投資がおすすめな理由

近年、国内ではS&P500に連動するインデックスファンドへの投資残高が大きく積みあがっており、S&P500に連動するインデックスファンドの人気も非常に高まっています。
ここでは、S&P500への投資がおすすめな理由を以下の2つの観点から紹介させていただきます。
- これまでも長期にわたって良好な運用成績を残してきた
- 今後も米国経済の成長に伴って株価の上昇が期待できる
1 これまでも長期にわたって良好な運用成績を残してきた
下記のチャートは1982年から2022年の期間におけるS&P500の株価推移を示しています。

ご覧いただければお分かりのとおり、S&P500は株価の上下を繰り返しながらも長期的に見れば大きな成長を遂げてきました。
直近10年間に絞ると、S&P500の年間平均リターンは以下のような成績を残しています。
年 | 年間平均リターン(S&P500) |
---|---|
2013 | 32.4% |
2014 | 13.7% |
2015 | 1.4% |
2016 | 12.0% |
2017 | 21.8% |
2018 | -4.4% |
2019 | 31.5% |
2020 | 18.4% |
2021 | 28.7% |
2022 | -18.1% |
1965年から2021年までの年平均リターンは10.5%と非常に高いですし、直近10年間における年平均リターンは約14.7%とこれまでの平均を若干上回っています。
S&P500に組み入れられている企業は収益力もブランド力も高いですし、長期的に株価も右肩上がりで増加を続けてきたので信頼性も高いです。

2017年にバフェットが株主に送った手紙の中では、2007年から10年間の期間でヘッジファンドがS&P500インデックスファンドをアウトパフォームできるか賭けを行った結果を公表しています。結果として、S&P500インデックスファンドのパフォーマンスがヘッジファンドを上回ったことが報告されています。
2 今後も米国経済の成長に伴って株価の上昇が期待できる
これまでも長期にわたって良好な運用成績を残してきたS&P500指数ですが、今後も長期的な視点で考えると株価の上昇が期待できる点も魅力です。
米国は経済成長に必要不可欠な3つの要素「人口」「資本」「技術革新」が非常に充実しており、マクロ経済学の観点から考えると今後も着実に経済成長していくことが予想されています。
そのうえ、S&P500に構成されている銘柄は各産業を代表するグローバル企業が多く、高いブランド力や収益力を有しているため、今後も継続して安定的に業績を伸ばしていくことができると考えています。
S&P500指数に投資をするなら投資信託とETFどっち?

S&P500に連動する投資成果を目指すのであれば、投資信託もしくはETFがおすすめです。
投資信託とETFにはそれぞれ違った特徴がありますので、ここでは投資信託とETFの特徴を理解しましょう。
投資信託 | ETF | |
---|---|---|
上場・非上場 | 非上場 | 上場 |
取引可能時間 | 原則15時までに申し込み | 金融商品取引所の取引時間 |
取得価格 | 1日1回算出される基準価額 | リアルタイムで変動する市場価格 |
注文方法 | 基準価額をもとに購入価額を算出して購入 | 市場で指値・成行注文にて取得 |
購入できる場所 | 証券会社、銀行、郵便局など | 証券会社 |
信用取引 | できない | できる |
ETFは”Exchange Traded Funds”の略で、上場投資信託と呼ばれています。
S&P500に連動する投資信託やETFも運用の目的は同じですが、両者には上場しているかどうかといった点で大きく性質が異なります。
- 基準価額が決まるのは1日1回
- 少額から投資が可能
- 日本円で購入できる
- 市場を見ながらリアルタイムで売買できる
- 投資信託よりも信託報酬が低めの傾向
- 米ドルで購入することも可能
投資信託は少額(最低100円)から購入することができますし、つみたて投資枠などの積立投資の制度も整備されているため、投資初心者の方におすすめです。

一方のETFは上場しているため、株式と同じように市場の動向を見ながらリアルタイムで売買することができます。
また、S&P500に連動するETFは米ドル建ての商品もあるので、外貨で取引したい人にもおすすめです。
ただし、ETFは最低1口単位からの購入となるので、投資信託ほど少額から投資することができない点にご注意ください。

S&P500に連動するおすすめの投資信託

S&P500に連動するインデックスファンドはたくさんありますが、中でもおすすめの投資信託を2つ紹介させていただきます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
1つ目に紹介させていただくのが、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」です。
ファンド名 | 連動指数 | 純資産総額 | 信託報酬 | つみたて投資枠 |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | S&P500 | 3兆2532億円 | 0.09372% | 対応 |
2024/1/19時点
「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」はS&P500に連動するインデックスファンドの中でも最安クラスの信託報酬を誇っており、純資産総額も2兆円を突破しています。

つみたて投資枠にも対応している商品ですので、これからS&P500インデックスファンドに投資をしようと考えている方は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を選んでおくとよいでしょう。
詳しい内容が知りたい方は「eMAXIS Slimとは?初心者におすすめの投資信託シリーズ全13種類を徹底比較!」をご覧ください。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
2つ目に紹介させていただくのが、SBIアセットマネジメントが運営を手掛ける「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」です。
ファンド名 | 連動指数 | 純資産総額 | 信託報酬 | つみたて投資枠 |
---|---|---|---|---|
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | S&P500 | 1兆2892億円 | 0.0638% | 対応 |
2024/1/19時点
「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」はS&P500に連動する投資信託の中でも最安のコストを実現しています。
世界最大級の運用会社であるバンガード社のETF(バンガード・S&P500 ETF:VOO)が投資対象となっており、実質的にVOOを投資信託として小分けで購入できる点も魅力です。

上記で紹介した2ファンドはつみたて投資枠にも対応しておりますので、ぜひ税制優遇制度をご活用ください。
詳細:つみたて投資枠おすすめ銘柄・証券会社ランキング!初心者向きの積立NISA口座と銘柄の選び方を解説!
S&P500に連動するおすすめのETF

続いて、S&P500に連動するおすすめのETFを3本紹介させていただきます。
ティッカー | 銘柄名 | 運用会社 | 設定日 | 経費率 | 配当利回り |
---|---|---|---|---|---|
VOO | バンガード・S&P500 ETF | バンガード | 2010/9/9 | 0.03% | 1.65% |
SPY | SPDR S&P 500 ETF TRUST | ステート・ストリート | 1993/1/23 | 0.09% | 1.60% |
IVV | iShares Core S&P 500 ETF | ブラックロック | 2000/5/19 | 0.03% | 1.61% |
2024/1/19時点
上記は世界三大の運用会社が提供しているS&P500に連動するおすすめのETFです。
いずれのファンドも純資産総額は非常に大きいですし、絶大な安心感があります。

S&P500インデックスファンドにおすすめの証券会社
S&P500に連動するインデックスファンドに投資をするのであれば、ネット証券がおすすめです。
参考:ネット証券おすすめランキング!株初心者におすすめの証券会社を徹底比較!
証券会社 | ![]() |
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---|---|---|---|---|---|---|
投資信託 取扱本数 |
2,589 | 2,560 | 1,756 | 1,747 | 1,820 | - |
つみたて投資枠 取扱本数 |
218 | 213 | 217 | 212 | 221 | - |
クレカ積立 | 対応 三井住友カード |
対応 楽天カード |
対応 マネックスカード |
対応 au PAYカード |
非対応 | - |
クレカ積立 ポイント還元率 |
0.5~5.0% | 0.5%~1.0% | 1.1% | 1.0% | - | - |
投資信託保有時 ポイント還元率 (年率) |
0.034% | - | 0.03% | 0.005% | - | - |
米国株 取扱本数 |
5,400超 | 4,818 | 4,533 | 1877 (ETF含む) |
2,528 | 2,025 |
米国ETF 取扱本数 |
393 | 400 | 401 | 391 | 287 | |
ETF 購入時 手数料 |
0.495% 無料(対象10銘柄) |
0.495% 無料(対象15銘柄) |
0.495% 無料(対象17銘柄) |
0.495% | 0.495% | 無料 |
ETF 売却時 手数料 |
0.495% | 0.495% | 0.495% | 0.495% | 0.495% | 無料 |
為替 手数料 |
25銭 | 25銭 | 0銭【買付時】 25銭【売却時】 |
20銭 | 25銭 | 25銭 |
詳細 | SBI証券 ≫詳しく見る |
楽天証券 ≫詳しく見る |
マネックス証券 ≫詳しく見る |
auカブコム証券 ≫詳しく見る |
松井証券 ≫詳しく見る |
DMM証券 ≫詳しく見る |
ポイント還元率はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)に投資を行った場合で算出【2024/1/19時点】
ここでは数あるネット証券の中でもS&P500インデックスファンドに投資するにあたっておすすめの3社を紹介させていただきます。
SBI証券

これからネット証券で口座開設されるのであれば、ネット証券最大手で総合力No.1のSBI証券がおすすめです。
SBI証券は主要ネット証券で最多の2,589本の投資信託を取り扱っており、ETFの取り扱いも非常に充実しています。
特に投資信託に関連するサービスとしては
- クレカ積立
- 投信マイレージサービス
があり、他社に比べてポイント還元率が高い点が魅力です。
クレカ積立とは、対象の三井住友カードで投資信託を積み立てることができ、投資信託の積立時に0.5%~5.0%*のポイントが貯まる非常にお得なサービスです。
投信マイレージサービスは投資信託の月間平均保有金額に応じてポイントが貯まるサービスです。

楽天証券

日頃から楽天のサービスをよく利用している方は楽天証券がおすすめです。
楽天証券は2,560本の投資信託を取り扱っており、ETFの取り扱い本数も非常に充実しています。
楽天証券にも投資信託で資産形成を行うにあたってポイントが貯まる以下の2つのサービスが用意されています。
- クレカ積立
- 投資信託資産形成ポイント
本記事で紹介したS&P500インデックスファンドを楽天カードで積立する場合、0.5%のポイントが貯まります。
また、楽天証券には毎月月末時点の投資信託の残高がはじめて一定の金額に到達した場合に楽天ポイントが進呈される投資信託資産形成ポイントというサービスがあります。

DMM株

S&P500に連動するETFに投資をするならDMM株がおすすめです。
DMM株は米国株や米国ETFの取り扱いが豊富でありながら、売買手数料が無料で取引できます。
本記事で紹介させていただいた「VOO」「SPY」「IVV」はもちろんのこと、S&P500に連動するブル(SPXL)・ベア(SPXS)の商品の取り扱いもあります。
SPXLはS&P500の運用実績の3倍(300%)を目指す商品
SPXSはS&P500の運用実績の逆数の3倍(300%)を目指す商品

本記事はみんかぶChoiceより転載しております。
元記事:S&P500とは?S&P500に連動する投資信託・ETFのおすすめファンドを厳選して5本紹介!
S&P500インデックスファンドに関するQ&A
S&P500指数への採用条件には以下の4つが定められています。
- 米国企業であること
- 時価総額が131億ドル以上であること
- 四半期連続で黒字利益を維持していること
- 一定の流動性があり、浮動株が発行済み株式総数の50%以上あること
これらの厳しい条件をクリアした企業の中から500社が選出されている点もS&P500指数が支持される理由の1つです。
S&P500に投資をするにあたってこれといったデメリットはありませんが、強いて言うならば個別株に投資をするよりもリスク・リターンは低くなります。
短期的により大きなリターンを狙うのであれば個別株の方が適していますが、長期的にリスクを幅広く分散しながらリターンを狙いたいという方はS&P500指数に連動するインデックスファンドに投資をすることをおすすめします。
S&P500に連動するETFはつみたて投資枠で投資することができません。
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