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髪って毎日洗うべき?適切な洗髪頻度とは?毎日シャンプーのメリット・デメリット
2024年08月27日
健やかな頭皮を目指すならば、毎日のシャンプーは必要不可欠。
しかし「ヘアダメージが気になるなら、
髪の毛を洗わない日を設けた方が良い」といった意見も、しばしば耳にしますよね。
そこで今回は「髪を洗う頻度」について、およそ200名に意識調査を実施。
調査結果とともに、
毎日のシャンプーによるメリット・デメリットを詳しく解説いたします。
体質や季節・ライフスタイル別に、
目安にしたいシャンプー頻度も紹介しますので、ぜひご参考ください♪
- 8割超の人が毎日シャンプー
- 毎日シャンプーの利点:汚れとニオイを落とす、頭皮のトラブル対策にも
- 毎日シャンプーの懸念点:洗いすぎて乾燥、濡れ髪へのダメージ、ヘアケア代かさむ
- 汗をかく夏場、ベタつきが気になる・スタイリング剤を愛用する人は毎日洗髪を!
- 乾燥気味・冬場・外出少なめなら、2日に1回のシャンプーでも◎
目次
【およそ200名に調査】髪の毛を洗う頻度とその理由
10代~60代までの男女計194名から、回答が寄せられました。「髪を洗う頻度」において最も多く票を集めたのが、「毎日」の82%。
次いで、
2日に1回:13.9%、3日に1回:3.6%と続き、1日2回以上と答えたのが0.5%という結果となりました。
シャンプーを毎日行っている:82%、その理由は?
得票数の多かった、毎日シャンプー派。
洗髪頻度
1日1回の理由としては「毎日シャンプーしないと気持ち悪い」「身だしなみの一環として」「頭皮がベタつきがちなので」「ワックスやジェルなどスタイリング剤を毎日使うから」といったものが多く挙げられました。
2日に1回シャンプーを行う方は約13.9%、3日に1回は約3.6%
洗髪頻度、2日に1回・3日に1回は、あわせて17%ほど。
「テレワークなので
家に居がち」「前までは毎日洗っていたけれど、2日に1回のシャンプーにしたら頭皮のカサつきが気にならなくなった」といった意見のほか、「湯シャンの日とシャンプーを使う日を1日おきに繰り返している」といった習慣も寄せられました。
少数派ではあるものの、洗髪頻度1日2回以上の方も!
「朝の寝癖直しと帰宅後の2回」「皮脂でベタベタしがちなので2回洗うことが多い」「汗かきだからニオイが気になる」「夏場は2回シャンプーする」など、ライフスタイルや体質・季節によって、1日2回以上髪を洗う人も、僅かながら見受けられました。
世論調査を行っているイギリスのYouGov.comが2022年に発表した内容によると、「毎日髪を洗いたい?」という質問に対し、ヨーロッパ各国・アメリカでは、半数以上が否定的な意見でした。
なおアメリカでは女性でも、週に3回ほどの洗髪頻度。それに加え、 ドライシャンプーの利用も積極的です。
また、中国国家健康委員会の国家頭皮健康白書(2021年)によると、毎日髪を洗う人は26%に対し、2日に1回の洗髪頻度は49%と、半数近い票を得ています。 日本人と中国人、同じアジア系でも、大きく異なる結果となりました。
日本人の多くが「毎日シャンプー派」の理由としては、高温多湿で汗をかきやすい風土に加え、 ほとんどがお風呂好き。さらに、清潔感を重視する傾向が強いためだと考えられます。
シャンプーを毎日行うことによるメリット
習慣化されている方も多いであろう、毎日の洗髪。1日1回髪を洗うと、どのようなメリットがあるのか解説します。
頭皮と髪の汚れを毎日のシャンプーで洗い流す
頭皮や髪の汚れの内、ホコリ・汗はシャワーだけでも落ちますが、ガンコなのが油性の汚れ。
頭皮からの
皮脂や、後付けするアウトバストリートメント・スタイリング剤といった脂っぽい汚れは、シャンプーに配合されている界面活性剤で洗い落とします。
界面活性剤とは、油に馴染みやすい性質(親油基)と水に溶け込む性質(親水基)、両方をあわせ持つ、洗浄成分のこと。
シャンプーを頭皮・髪につけると、界面活性剤の親油基部分が、油汚れにくっつき取り込みます。
シャンプーをシャワーで落とす際には、界面活性剤の
親水基部分が水になじみ、汚れと一緒に洗い流される、という仕組みです。
毛穴に蓄積されやすい皮脂も、髪表面に塗布されたアウトバストリートメント・スタイリング剤も、シャンプー内の界面活性剤によって、心地よく洗い上げることが叶いますよ。
髪の毛を洗わないことで発生するニオイの対策にも
汚れはもちろん、ニオイも付着しやすい髪。
料理やタバコの煙といった
外からのニオイ移りのほか、頭皮で分泌される汗・皮脂によっても、ニオイの目立ち具合が異なってまいります。
頭皮は汗が出る汗腺も、皮脂を出す皮脂腺も多い部位。特に皮脂は、髪を洗ってから4時間〜半日程度で頭皮の毛穴に溜まってしまいます。
溜まった皮脂を好むのが、表皮常在菌の1種である「黄色ブドウ球菌」。アルカリ環境下で繁殖し、皮脂を摂取した後は、悪臭を放つ分解物を排出します。
こういった悪玉菌によるニオイのほか、
皮脂自体の酸化や汗臭さが気になるケースも!
シャンプーを1日1回行うと、髪についたニオイや頭皮の汗・余分な皮脂を取り除くことができます。ニオイの除去と共にニオイの予防も叶う、という訳ですね♪
頭皮トラブルや髪のベタつき・テカりを抑える
他の部位と比較しても、頭皮は発汗量・皮脂量が多いため、汗疹や脂漏性皮膚炎のリスクが高まります。
汗疹は
汗をかいたまま長時間放置すると、脂漏性皮膚炎はカビの一種であるマラセチア菌の増殖によって、それぞれ引き起こされます。
洗髪を毎日行うと、頭皮の汗を洗い流すと同時に、頭皮の表皮常在菌のバランスも整いやすく!加えて、汗・皮脂による髪のベタつきや、オイリーなテカりの抑制も見込めるでしょう。
シャンプーを毎日行うことによるデメリット
「髪を毎日洗う」と言うよりも、洗い過ぎあるいは洗い方によるデメリットの方が懸念されます。
頭皮に必要な皮脂まで落としてしまい乾燥・分泌過多に
身体の中で、最も皮脂分泌が多い頭皮。時には脂っぽさ、時にはニオイの原因ともなりうる皮脂ですが、本来は汗と交わることで肌を滑らかにし、菌から守る役割を担っています。
そのため、皮脂量を気にして洗い過ぎてしまうと、乾燥気味な頭皮に。乾燥するとカサカサしたフケが出たり、皮脂が減った結果、頭皮のかゆみが気になってしまう恐れがあります。
またカサつきを和らげようと、かえって頭皮の皮脂分泌が多くなるパターンも。しっかり洗い過ぎると、かえってベタつき・テカりの目立つ、残念頭皮になる可能性も否めません。
洗い方次第でヘアダメージ・頭皮ダメージに繋がることも
髪の毛は、弱酸性&3層構造。中性である水に触れると、髪表面のキューティクルが開きます。
水に濡れたキューティクルはダメージを負いやすく、
少しの摩擦で、傷がついたり剥がれたりします。キューティクルが傷つき剥がれた髪は、内部成分が流れ出し空洞の多い状態に……。
つまり、髪を洗う行為自体、ヘアダメージのリスクを伴うと言えます。
特にシャンプーの泡立て不足は、キューティクルの擦れを引き起こす可能性大。また、荒っぽい洗い方だと、頭皮まで傷つく恐れもあります。
お風呂が面倒なため、シャンプーの泡立てもそこそこに洗髪を済ませたり、かゆさを和らげようと爪を立てて頭皮を洗ってしまうと、髪の傷み・頭皮トラブルに繋がりかねません。
シャンプーをはじめとしたヘアケア用品の量がかさむ
シャンプーの適量は、髪の長さにより異なります。
肩辺りまでの長さなら
2プッシュ(6ml前後)、胸下まで長さがあるなら3プッシュ(10ml程)は必要です。
さらに女性の場合は、トリートメントやヘアマスク、ヘアオイル・アウトバストリートメントなど……ヘアケアに労力を惜しまない方も少なくありません。
そのため髪を洗う度に、シャンプーはもちろん、シャンプー後・ドライヤー前のヘアケア用品の使用回数が増えます。
ロングヘアの方ともなると、
毎月のヘアケア代は軽視できない金額となるでしょう。
体質や季節・ライフスタイルに合わせたおすすめの洗髪頻度
「毎日のシャンプーによるメリット・デメリットは分かったものの、自分の場合はどのくらいの頻度で髪を洗えば良いんだろう?」と、考えた方も多いのではないでしょうか。
体質や季節・生活様式に沿って、おすすめのシャンプー頻度を解説します!
毎日シャンプーがおすすめな体質・季節・ライフスタイル
洗髪を毎日おすすめしたいのは、発汗量や皮脂量が多くなる時期・多い方。加えて、スタイリング剤やヘアケア用品を愛用されている方も、毎日のシャンプーを推奨します!
汗かきさん・頭皮のベタつきが気になる方
そもそもシャンプーは、頭皮をメインに洗浄するもの。頭皮を含め汗かきな方、頭皮のベタベタ感が気になる方は、毎日のシャンプーを推奨します。
なお、髪のダメージを抑えるためにも、シャンプーの泡立ては必須。また、頭皮は指の腹でもみ洗いすると、理想の洗いあがりに近づけますよ!
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夏など暑い時期・汗をかくシーズン
夏をはじめとした汗をかく時期は、皮脂の分泌も多め。発汗量・皮脂量が増えると、頭皮や髪のニオイ、頭皮トラブルにも繋がるため、暑いシーズンは毎日のシャンプーをおすすめします。
気温・湿度が高いとドライヤーも億劫になりがちですが、ヘアダメージ・頭皮トラブルを予防するためにも、髪は必ず乾かしてくださいね。
スタイリング剤やヘアケア用品を日常的に使っている方
ヘアワックス・スプレーといったスタイリング剤、アウトバストリートメントを愛用している方、あるいは夏に髪の紫外線対策を行っている方は、毎日シャンプーを行いましょう。
髪表面に成分が留まったままだと、
手触りの悪さやニオイといった、トラブルに繋がる恐れがあります。
なおハードワックス・キープスプレーを用いた、がっちり固める系のへアセットは、予洗い(プレーンリンス)の後にコンディショナーやトリートメントを馴染ませると◎
コンディショナー・トリートメントの油分と、スタイリング剤の油分が合わさることで、ガチガチに固まった髪もほぐれやすくなります。
コンディショナー・トリートメントを馴染ませた後は、しっかりすすぎ、その後はいつもの流れでシャンプーしてあげましょう。
2日に1回ほどのシャンプーがおすすめな体質・季節・ライフスタイル
2日に1回の頻度で髪を洗った方が良いのは、頭皮が乾燥傾向の方や、湿度が低くなる冬場。また外出頻度が少なめな方も、隔日シャンプーをおすすめします!
頭皮が乾燥気味の方
カサつきが目立ち、パラパラとしたフケまで出る場合、頭皮の皮脂が不足している可能性大。
頭皮の乾燥は、洗い過ぎ・シャンプーの洗浄力が強い・洗髪時のお湯の温度が高い・ドライヤーでの乾かし方・季節や体調など……様々な要因が考えられます。
そんな乾燥気味の頭皮でお悩みならば、まずはシャンプーの回数を減らしましょう。毎日のシャンプーを隔日に減らすだけでも、頭皮の皮脂流出抑制が見込めます。
またシャンプーは、低刺激のものへ乗り換えるのがおすすめ。
加えて、
ぬるめのお湯でシャンプーを洗い流す、洗髪後のドライヤーは温度に気を付けるなど、1つずつ実践していきましょう。
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冬場などカサカサしやすい季節
頭皮は、密集した髪たちによりムレやすい反面、お肌よりも水分蒸発が多い傾向にあります。夏場の頭皮は汗と皮脂が入り交じり保湿されますが、冬場は発汗も少なく、湿度の低さにより水分蒸散量が増え、保湿が追いつきません。
寒い時期になると髪がパサパサする・髪の静電気に悩まされるという方は、シャンプーのペースを落とすことを推奨します。洗髪頻度を、1日1回から2日に1回へ変えるだけでも、頭皮のカサつき・髪のパサつき抑制を見込めますよ。
もちろん、髪と同じくらい頭皮の保湿を心がけるのもおすすめ。加湿器などを用いて室内の湿気を保つ、頭皮用の美容液やローションを用いるなど、季節に合わせたケアを行いましょう。
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なお、髪のパサパサ感や静電気については、こちらの記事で解説しております。ぜひご覧ください。
テレワークなど外出が少な目の方
おこもりの日や在宅勤務などで外出が少なめな方は、2日1回ほどのシャンプーを推奨します。
特に、汗をほとんどかいていない日や乾燥する冬場に、毎日シャンプーしてしまうと、
頭皮に必要な皮脂まで除去してしまう可能性があります。
髪を洗わない日のヘアケアは、ブラシで髪表面のホコリを落とすあるいは、ぬるま湯で髪を洗う湯シャン(ノープー)もおすすめです。
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髪を洗う頻度・シャンプーの回数にまつわるQ&A
頭皮が乾燥しそうだから、シャンプーは毎日しない方がいい?
基本的には毎日の洗髪をおすすめしますが、体質や季節・ライフスタイル、用いるシャンプーによっては、2日に1回の方が良い場合があります。
乾燥肌はもとより、頭皮のカサつきが気になり始めた場合は、必要な皮脂まで落としてしまっている「洗いすぎ状態」となっている可能性大。
例えばテレワークで外出頻度の低い人が、湿度の低い冬場に、洗浄力の強いシャンプーで毎日髪を洗ってしまうと、
カサカサしたフケに悩まされるかもしれません。
洗いすぎ以外でも、濡れた髪を自然乾燥で仕上げる、あるいはドライヤーで乾かし過ぎてしまっても、頭皮の乾燥を引き起こす恐れがあります。
本コンテンツ内で「
体質や季節・ライフスタイルに合わせたおすすめの洗髪頻度」について解説しておりますので、そちらを参考にシャンプー回数の見直しを行っていきましょう!
ヘアダメージが気になる場合、シャンプーは2日に1回ぐらいで良い?
ヘアダメージの進行具合により、毎日シャンプーを行う方が良いのか、2日に1回ほどで良いのか異なります。
ブリーチやダブルカラー、縮毛矯正・ストレートパーマ・髪質改善を繰り返しているから、アウトバストリートメントやヘアオイルが手放せない……。
そんなヘアケアを入念に行っているハイダメージ毛の方は、1日1回の洗髪がおすすめ。
アウトバストリートメント・ヘアオイルには、指どおりを滑らかにするコーティング成分が配合されています。 そのため、髪にコーティング成分が付着した状態が長く続くと、 いつものシャンプーでは落としきれない皮膜毛となってしまいます。
皮膜毛は、手触りの硬さに加え、ヘアカラー・パーマの施術不良も引き起こす可能性大。毎日のシャンプーで、コーティング成分を都度都度落としてあげることが、重要となって参ります。
パサつきや枝毛がちらほら見え始めたミドルダメージの場合は、2日に1回のシャンプーでも◎
もちろん、汗をかく量や外出頻度、スタイリング剤・ヘアケア用品の髪への付着具合にもよります。 季節やライフスタイルに合わせて、 2日に1回もしくは1日1回の頻度で、髪を洗いましょう。
また、お風呂上がりの濡れた髪を長時間放置するのもNG。入浴後20分以内を目安に乾かしてあげると、ヘアダメージを抑えつつ、くせ毛の目立たない仕上がりを目指せますよ。
おすすめのドライヤーについては、こちらの記事で特集しておりますので、ぜひチェックしてみてください♪
髪の毛を洗わない方が良いタイミングってあるの?
ヘアカラーの後は48時間、パーマや縮毛矯正施術の後は24時間、それぞれシャンプーを控えることをおすすめします。
ヘアカラー剤の多くは、化学反応(酸化重合)によって髪を染め上げています。
この仕組みから、
ヘアカラーの色素定着には48時間ほどかかると言われており、間を空けずシャンプーを行ってしまうと、ヘアカラーの色落ちを促進してしまうことに。
結果、色あせたような髪色や、色持ちの悪さに繋がってしまいます。
パーマ・縮毛矯正もカラー剤と同じく、化学反応を利用して髪内部の形を変えています。
2種類の薬剤を用いており、2時間~3時間という僅かな間に、髪は還元と酸化を経験します。
そのためパーマ・縮毛矯正を行ったその日に髪を洗ってしまうと、髪の形状維持がままならないばかりか、薬剤によりダメージを受けた髪を、さらにいじめてしまうことに。
パーマ・縮毛矯正後の髪を洗いたい場合は、24時間ほどインターバルを空けましょう。
もちろん頭皮に傷や炎症のある方も、洗髪は気をつけたいところ。シャンプーのタイミングについては、皮膚科専門医に相談してくださいね。
ドライヤー・ヘアアイロンの国内メーカーに10年以上従事。髪質や髪悩みに沿った商品の提案・アフターサービス案内など、年間4000人近いエンドユーザー・美容師向けの対応を行っていた。日本化粧品検定2級所有。
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