暗号資産(仮想通貨)
シンボル(XYM)とはどのような仮想通貨?特徴や将来性を紹介
2023年02月27日
10月1日にbitbank、そして10月20日にGMOコインでの取り扱いが開始した仮想通貨シンボル(XYM)。
シンボルとは、NFTや分散型金融(DeFi)がテーマでもある仮想通貨です。そんなシンボルの特徴や将来性、ネム(XEM)との関係性に関して紹介します。
初心者にも分かりやすく解説しているため、初心者でもざっくりとシンボルについて知ることができます!
シンボル(XYM)取引ならGMOコインがおすすめ!
当サイトの「仮想通貨取引所おすすめランキング」でも1位を獲得しているGMOコインでは、シンボルをはじめとした「20銘柄」を取り揃えており、アルトコイン取引にはなくてはならない存在といえます。スマホアプリの利便性なども文句なし!
シンボルとは
シンボル(Symbol)とは、企業とブロックチェーンを結びつけ、新しい価値を生み出すことを支援するためのブロックチェーンプラットフォームです。そして、Symbol上で使える仮想通貨がXYM(読み方:ジム)です。
難しすぎるよ!!
シンボル、はもともとネム(NEM)のブロックチェーンのアップデート案であるカタパルト(Catapault)として構想されました。その後、投票によりシンボルへ名称が変更されました。
とても簡単に言うと、ネムのアップデート版と言う認識でOKです!アップデートで「Eigen Trust++」という技術によりセキュリティー面などが向上したものです!
ネムのセキュリティーマシマシ版か…
確かにネムは日本でも流出事件なんかもあったもんね…でも、シンボルが出たならネムはいらないのでは?
ネムとシンボルの違いとしては、ネムが個人向けのブロックチェーンサービスであるのに対し、シンボルは法人向けであるという点に差異があります。
2022年3月24日時点において、XYMの時価総額は約1000億円、時価総額ランキングは90位の仮想通貨です。
プラットフォーム名 | Symbol(シンボル) |
---|---|
ネイティブ通貨 | XYM(ジム) |
最大発行量 | 89億9999万9999枚 |
取り扱っている国内取引所 | bitbank、GMOコイン、Zaif、サクラエクスチェンジ(取次業務) |
Symbolメインネット公開日 | 2021年3月17日 |
ブロックチェーンのタイプ | ハイブリッド型ブロックチェーン |
コンセンサスアルゴリズム | PoS+ |
API言語 | C++ |
XYM(ジム)の使い道・活用方法
Symbol(シンボル)で使える機能を利用するときに、XYM(ジム)を使えば手数料優遇や支払いができます。また一定量を保有することで、運営方針への発言権を受けることができます。
ちょっとまって!シンボルとジムっていうのは違うの?
仮想通貨とトークンって何?
例えば、イーサリアムという技術で使える通貨がETHという事になります。
今回だと、シンボルという技術で使える通貨がXYM(ジム)ということになります!
ん〜、、分からない!
ちょっと意味は違うけれど、「楽天」というサービスで使える通貨の「楽天ポイント」。みたいなものです!
なんとなく分かったかも!
シンボルのように、特定のブロックチェーンで使われることを目的として作られた通行券的な仮想通貨をネイティブトークンと呼びます。ビットコインではBTC、イーサリアムではETHがあります。
仮想通貨では、ビットコイン = BTC、イーサリアム = ETHのように、「プラットフォーム名(使われる環境) = トークン名」をまとめて、プラットフォーム名の方で呼ぶことが多いです。
今回だと、シンボル(プラットフォーム名) = XYM(ジム)なので、通貨名としてはシンボルとして呼ばれることが多いですが、厳密には通貨名としてはジム(XYM)が正しいです。
- Symbolでの手数料支払いがXYMでできる
- Symbolの今後の方針を決める際の発言権を得る指標となる
- ハーベスト
1Symbolでの手数料支払いがXYMでできる
シンボルを使った取引をする際の手数料支払いにXYMを使うことができるという用途です。
例えば、シンボルの技術を使って作られたNFTを取引する際の手数料としてXYMを使うようなイメージです。
これは海外取引所ではメジャーな用法と言えます。XYMで支払う方が手数料が安かったりと、手数料の優遇を受けることができるので、必然的にSymbolチェーンのユーザーはXYMを使うようになります。
詳しくはこちら:NFTとは?注目される理由や過去のビッグニュースをわかりやすく解説!
2Symbolの今後の方針を決める際の発言権を得る指標となる
ブロックチェーンプロジェクト(Symbolやイーサリアムなど)では、開発や方針を決める際に投票のようなシステムがあります。
「こういう方向に舵を切りたいのだけれど?」というオファーに対して、投票権を持つ人たちがそれぞれの賛成・反対を表明するシステムです。この投票権の有無を決める方法がいくつかあるのですが、それがブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムによって異なります。
株で言うところの株主のようなイメージですね。
コンセンサスアルゴリズムというのは、ざっくりというとブロックチェーンの計算処理方法の一つ。
ビットコインはプルーフ・オブ・ワーク(PoW)、カルダノ、チェーンリンクなどはプルーフオブステーク(PoS)などがあります。シンボルでは、Symbolは「PoS+」というものを採用しています。
あ〜、横文字ばっかりやめてよ!
PoSはプルーフオブステーク(Proof of Stake)の略です。読んで時のごとく、通貨を持っている量によって発言権の大きい差が決まるということです。これも株をイメージしてもらえると分かりやすいですね。
ですが、これだと「富める者がさらに富む」という構図になってしまい、機会均等の観点から公平性に欠いてしまいますよね。
そこでSymbolが採用したのがPoS+であり、「ステーキング量」、「取引時に支払った手数料の総額」、「ノードを運営しているかどうかといったノードスコア」だけでなく、チェーン内での活動量といった活発さや積極性も考慮するようになっているのです。
ただ保有していれば良いわけではなく、積極的にXYMを使っているかどうかも重要視されるんだね
XYMをステーキングするだけでなく、XYMを活発に動かしたり、売買以外でのXYMの獲得(ハーベスティング)をしたり、それを委任したりといった積極性が定量化されることで大きな決定などがなされるため、XYMは「発言権を得るツール」としても重要な位置を占めるわけです。
ざっくりとまとめると、シンボルをたくさん取引したりサービスを利用すると発言権が大きくなる、ということになります。
3ハーベスト
ビットコインの取引を確認・承認する仕組みとして、マイニングがあります。マイニングは、コンピューターで複雑な計算を行い、その取引が正しいかどうかを確認する行為を指します。
この計算を解くことができれば、成功報酬としてビットコインをもらえることができます。このマイニングは、世界中の多くのコンピューターで行い競っているため、正しい取引が行われるのです。
お友達もマイニングしてるって言ってた!
シンボルにも似たような仕組みがあり、これをハーベストと呼びます。シンボルの取引を計算・確認するコンピューターも世界中にあるため、正しい取引が行われる可能性が高いといえます。
なお、ハーベストは日本語で「収穫」を意味します。
Symbolを使ったサービス
エンタープライズ(企業)向けに設計されており、トランザクション(処理)も早く、さらには「NFT」という最近話題の技術にも対応しているSymbolを使ったものにはどのようなサービスがあるのか紹介します。
1NFTマーケットプレイス
NFTが流行っていますが、実はXYMでNFTアートを買うことができる“NEMBER ART”というNFTマーケットプレイスがあります。
スペインのPeersyst Technology社が開発したサービスで、2021年6月にローンチしました。
ここで販売されているNFTは、全てXYMで買うことができます。なお、トランザクション料は10XYM(マーケットプレイス内では「1XYM=1クレジット」扱いなので、10クレジットと表記されています。
2建設業の工程管理システム
出所:ネム財団
南米に拠点を置くグローバル企業Bimtrazer社が提供するコントロール管理プラットフォームBIMにシンボルが利用されることが分かっています。
進行中のプロジェクトが、どの段階まで進んでいるのかという状況をトラッキングしてほぼライブで共有できます。
さらには、計画そのものと現状とのズレを分析することで、効率化を図り続けることができます。
そして進捗状況は、従業員だけでなく顧客も簡単に状況を共有することができます。
工事が間に合わないからと言って、ズルして計画を改ざんできないようにしているんだね…
シンボルのブロックチェーンを利用することで、改ざん不能な建設工程管理システムとして機能することになります。
なお、このサービスは2022年にカタールで開催されるワールドカップのホテル建設でも利用されているそうです。
3DeFi市場への参入
DeFiとは分散型金融のことで、銀行のような中央管理者がいない金融仲介アプリケーションのことです。
2021年12月1日にブロックチェーンプロジェクトであるネム(XEM)の大型アップデートが行われ、分散型アプリケーション(Dapps)の開発を行う団体である「Fantom Foundation」とのパートナーシップを締結したと発表されました。
Fantomは、ブロックチェーンの処理能力などの性能や安全性を追求しており、この提携によりシンボルがFantomのブロックチェーンネットワークのひとつとなる可能性が出てきました。
XYMを売買できる取引所
シンボルについてなんとなく理解できた所で、実際にどこでシンボルを買うことができるかを紹介します。
国内であれば、GMOコイン、bitbankの2社がおすすめです。
2022年3月24日から、bitFlyerの販売所でも取引ができるようになりました。
GMOコイン
GMOコインは、2021年10月20日からシンボルの取り扱いを開始しました。
月間取引量が国内トップクラスを誇り、ビットコインの取引高では長年トップにいたbitFlyerを抜いて2021年4,5月は堂々の1位になりました。
他にもコスモス(ATOM)やオーエムジー(OMG)などのアルトコインも多く取り扱っているので、他のアルトコインを取引したくなったときにわざわざ他の取引所を開けるという手間は幾分か少なくなります。
さらにGMOグループは傘下にFX会社やネット銀行も抱えており、豊富な金融ノウハウから顧客資産管理やセキュリティー面において安心感を持てるのではないでしょうか。
GMOコインの評価 | |
---|---|
オススメ度 | ★★★★★ |
口座数 | 46万口座 ※2021年11月末時点 |
取引単位(BTC) | 最低0.0001BTC |
現物取引手数料(BTC) | Maker:-0.01%, Taker:0.05% |
暗号資産FXスプレッド (3/24時点) | ビットコイン円:3,016円 イーサリアム円:732円 (変動制) |
取扱仮想通貨数 | 20種類 |
bitbank(ビットバンク)
bitbank(ビットバンク)はアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨のこと)の取引量に定評がある取引所です。
実際に、シンボルを取り扱ってからの取引高は急増!一時、全世界の取引高のシェアの6割をbitbank(ビットバンク)が占めるほどの規模となりました。
bitbankの評価 | |
---|---|
オススメ度 | ★★★★☆ |
口座数 | 非公開 |
取引単位(BTC) | 最低0.0001BTC |
現物取引手数料(BTC) | Maker:-0.02%, Taker:0.12% |
取扱仮想通貨数 | 14種類 |
Symbol及びXYMのQ&A(よくある質問)
XYMを使って何ができますか?
Symbolチェーンを使ったサービスでの手数料支払いや代金支払いに活用することができます。ハーベスティングでXYMを獲得して売却益を得たりすることもできます。
NEMBER ARTで使うウォレットは何ですか?
公式Symbolウォレットをダウンロードする必要があります。
ハーベスティングするにはどうすればいいのですか?
ローカルは危険なので、リモートハーベスティングについて簡単にお教えいたします。まずはリモートアカウントを用意し、「harvesterSigningPrivateKey」プロパティが設定されたリモートアカウントの秘密鍵を使って、自身のSymbolメインアカウントとリモートアカウントをリンクさせるAccountKeyLinkTransactionをアナウンスします。詳細はこちらをご覧ください。
本記事はみんかぶChoiceより転載しております。
元記事:シンボル(XYM)とはどのような仮想通貨?特徴や将来性を紹介
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