暗号資産(仮想通貨)
ビットコイン積立投資はどこがいいの?メリットやおすすめの積み立て方を紹介
2023年02月27日
2017年に仮想通貨(暗号資産)元年として注目され、急騰も暴落も経験しながら成長してきた仮想通貨市場。ビットコインは2021年4月14日には年初から約+120%の705万円まで上昇しました。
大きな盛り上がりを見せている仮想通貨(暗号資産)ですが、「取引の仕組みやリスクがわかりづらいがために手が出せない」という方も多いはず。
しかし、
全くの仮想通貨初心者であってもチャレンジできる手法は存在します。
その手法こそ、今回のメインテーマ「仮想通貨(暗号資産)の積立投資」。
売買タイミングを考える必要がなく、仮想通貨の値動きの荒さもカバーできるのが積立投資が人気な理由の一つです。
この記事では、「仮想通貨積み立てのメリットや得られる恩恵」をわかりやすく解説します。
ビットコインの積立投資とは?
積立投資とは、一定の周期に一定の金額で同じ金融商品を購入していく投資方法です。主に、投資信託や株式投資で用いられます。
積立投資は仮想通貨でも可能で、毎月一定の金額をコツコツと積み立てながら投資を行うことができます。もちろん、好きなタイミングで売却することも可能なので「お金が必要になったタイミング」で柔軟に使うことができるのも魅力。
取引業者によって変わりますが、「毎日」「毎週」「毎月」の3種類があります。中には、「月に2回」などを用意しているところもあります。
例えば、毎月1日に1,000円分のビットコインを購入するという設定をしておけば、あとは自動で投資をしてくれるため感情に左右されたり、手間をかけることなくビットコインを保有できます。
この一定期間ごとに同じ商品に同じ金額を購入していく方法を、ドル・コスト平均法といいます。
ドル・コスト平均法は、高値で買ってしまう「高値掴み」などのリスクを減らすための手法としても有名で、購入タイミングを複数回にすることで購入価格が「平均化」されるというメリットがあるので覚えておきましょう。
ビットコインのように「長期的には右肩上がりになる」と予想されている金融資産に投資する場合、とても有効です。
ビットコイン積立のシミュレーション
実際に2018年9月からの3年間、毎月1万円づつビットコイン(BTC)を積み立てた場合のシミュレーション結果を見てみたいと思います。
結果は、元本36万円に対して160万円を超えるほどの利益が出ていたことになります。
毎月1万円つづなら始めやすいし現実的だね!
出所:つみたて暗号資産(GMOコイン)のシミュレーション
なお、同期間ではイーサリアム(ETH)は投資した金額:36万円が10倍以上の約500万円になるほど大きな利益が出る相場となっています。
積み立ては「毎日」と「毎月」どちらが良い?
例えば、毎月3万円ビットコインを積み立てる場合、月に一回3万円を積み立てる方が良いのか、毎日1000円ほどを積み立てていくほうが良いのか、気になりますよね。
結論から言うと、時間分散の効果としては、長期投資の場合は「毎日」でも「毎月」でもあまり大差はありません。
しかし、ビットコインは一日で急激に価格が変動することがあります。
一日で急に下げた場合に、毎日積み立てにしていた場合は低い価格で購入することができます。
逆に、価格が一日で大きく上昇するような場合は逆の結果になります。
そのため、トレンドを見て毎日と毎月を切り替えて行くのもありでしょう。
完全にほったらかしで自動積立を続けていきたい場合は、上昇トレンドでも下降トレンドでも平均取得価格が緩やかになる毎日積み立てのほうがおすすめです。
仮想通貨/ビットコイン積立4つのメリット|初心者におすすめと言われる理由
仮想通貨積立のメリットは主に以下の4つが挙げられます。
- 少額から始められる(1,000円程度からOK)
- 高値で多く買ってしまうリスクが下げられる(時間分散)
- ほったらかしで投資ができ「手間がかからない」
- 感情に左右されず淡々と続けられる
1少額から始められる(1,000円程度〜)
積立投資の大きなメリットとして少額から始められることが挙げられます。もし1ビットコイン=400万円なら、投資には400万円が必要だと思うかもしれません。
しかし、ビットコインの購入単位は0.001BTC、つまり「1000分の1単位」で買うことができるため、500円程度からの投資が可能になっています
仮想通貨は、GMOコインやコインチェックなどの仮想通貨取引所によっては500円から仮想通貨積立を始めることができます。
そのため、投資資金が少ない人や、「物は試し」とお試し感覚で投資を始めたい人にはおすすめの運用方法です。
実際、投資未経験者の人が多かった2017年、Zaifという取引所の20人に1人のユーザーは積み立て投資をしていたというデータもあります。
2高値で多く買ってしまうリスクが下げられる(時間分散)
積立投資ではひとつの商品に投資する時間軸が長くなるため、基本的に長期的な資産形成が前提となります。
価格変動にもよりますが、値動きの上下がありつつも長期的には価格が上昇しやすいという投資対象には有効な投資方法と言えます。
実際、ビットコインは乱高下を繰り返しながらも、1年から3年の長期で見れば5倍〜10倍に値上がりしているため、積み立て投資に向いていると言えるのではないでしょうか。
3ほったらかしで投資ができ「手間がかからない」
積立投資の場合、毎月決まった金額で買い付けます。最初に設定を済ませればあとは自動で投資してくれるため、究極的には口座にお金を入れてさえすれば何もする必要がありません。
つまり、ほったらかしで運用が可能なのです。
投資を行うとなると、たくさんの情報収集が必要となったり、常に画面に張り付いていないといけないイメージがあるかもしれません。しかし、積み立て投資ではそういったことがほとんどありません。
この「手間のかからなさ」こそ、仮想通貨積立の最大の魅力です。
仮想通貨/ビットコイン積立のおすすめ取引所
- GMOコイン
- コインチェック(Coincheck)
- ビットフライヤー(bitFlyer)
- ディーカレット(Decurret)
今回は人気が高い、おすすめの3社(GMOコイン・Coincheck・bitFlyer)の情報を簡単にまとめてご紹介します。
GMOコイン つみたて暗号資産
GMOコインの積み立て投資サービス『つみたて暗号資産』は、毎日または毎月500円と少額から積み立てることが可能です。
積立日 | 毎日、毎月10日 |
---|---|
設定受付時間 | 毎月10日11:00 〜 翌月10日 00:00まで(メンテナンス時を除く) |
積立手数料 | 無料 |
決済通貨 | 日本円 |
最小積立金額 | 500円 |
注文単位 | 500円 |
最大積立金額 | 50,000円 |
対象の仮想通貨 | 19種類:BTC、ETH、XRP、BCH、LTC、XEM、XLM、OMG、BAT、TXZ、QTUM、ENJ、DOT、ATOM、ADA、MKR、DAI、LINK、DOGE |
受渡日 | 即時受渡(積立日と同日) |
どの仮想通貨を積み立てるか悩む人も多いと思いますが、「仮想通貨」、「積立期間」、「金額」ごとにシュミレーションを行えるため、投資のイメージをしやすくなっています。
さらには銘柄と数量を自由にカスタムしてつみたて設定ができるため、「ビットコインとイーサリアムを毎月1000円ずつ積み立てる」といったこともできます。
ビットフライヤー かんたん積立
ビットフライヤーの積み立て投資サービス『かんたん積立』は、毎回1円と超少額から積み立てることが可能ですし、何よりつみたての周期も選択肢が豊富です。給料日の翌日などに設定すれば、すぐに使ってしまう方でも安心して積立投資ができると言えます。
ただし、現在は2021年12月時点ではアプリからしか利用することができません。
積立日 | 毎日1回、毎週1回、毎月2回(1日と15日)、毎月1回(1日から28日までを指定) |
---|---|
設定受付時間 | なし |
積立手数料 | 無料 |
決済通貨 | 日本円 |
最小積立金額 | 1円 |
注文単位 | 1円分 |
最大積立金額 | 100万円 |
対象の仮想通貨 | 17種類:BTC、ETH、XRP、BCH、LTC、ETC、XLM、XEM、BAT、TXZ、MONA、LSK、DOT、LINK、XYM、MATIC、MKR |
受渡日 | 即時受渡(積立日と同日) |
サービス対象 | スマホアプリ「bitFlyer ウォレット」(iOS、Android 版) |
ビットフライヤーの販売所の価格を見ている限り、買い値が市場価格に近いことから、GMOコインやコインチェックより有利な価格で購入することができるかもしれません。
さらに、bitFlyerはChainlink($LINK)の積立ができる国内唯一の企業です。
Coincheckつみたて
Coincheckは、2018年から仮想通貨の積立サービスを開始しました。GMOコインとの違いは、対象銘柄とCoincheckの方が一種類多いことです。
GMOコインと異なり、ATOM・XTZ・DOTは取り扱っていませんがETC・LSK・MONA・IOSTへの積立投資ができます。
また、月々の最大積み立て金額は100万円、そして積立額も最小10,000円から1,000円単位での設定と、GMOコインより大きくなっています。
- 月イチつみたてプラン
- 毎日つみたてプラン
対象者 | コインチェックに口座を持つ個人 |
---|---|
取扱通貨 | 16種類:BTC, ETH, ETC, LSK, XRP, XEM, LTC, BCH, MONA, XLM, QTUM, BAT, IOST, ENJ, OMG, SAND |
積立金額 | 月々1万円~100万円の範囲で、1,000円単位 |
手数料 | 無料 (口座振替手数料、積立サービス手数料) |
入金方法 | 指定の銀行口座から毎月引き落とし |
申し込み方法
申し込みは3ステップで完了します。
- Coincheckのメインメニューから「Coincheckつみたて」を選択
- 「口座の設定をする」より引き落としをする口座の情報を入力
- 「積立プラン」、「積立する仮想通貨」、「積立金額」を設定して申請が完了です
途中でつみたてを解約したくなっても「Coincheckつみたて」のページから、いつでも停止することが可能なので、安心して始められます。
また、取引所ごとのサービス内容以外にも様々な項目で取引所を比較していますので、是非仮想通貨取引所おすすめランキングもチェックしてみてください。
仮想通貨/ビットコイン積立のデメリット|気にしておくべき注意点
初心者にとって恩恵が多い一方で、積立投資にはデメリットも2つ挙げられます。
- 一攫千金を狙うのは難しい
- 確実に利益が出せるわけではない
1一攫千金を狙うのは難しい
積立投資は毎月一定の金額を投資していきます。そのため、短期的な大きな利益は見込めません。短期的なリターンを狙いたいという人よりも、長期的な値上がりを目的とした投資を行いたい人におすすめの投資方法です。
2確実に利益を出せるわけではない
全ての投資に言えることですが、積立投資は確実に儲けられる方法ではありません。一括投資と比較すると安全といえますが、絶対的に安全だということはありません。
仮想通貨全体の相場が下がった際は、軽減できるとはいえ損失が出る場合もあります。
確実ではないことを知った上で、コツコツと投資を行い、長期的な値上がりを味方につけるのが積み立て投資の醍醐味なのです。
まとめ
仮想通貨の積立を活用すれば、仮想通貨の全くの初心者でも投資の基本である「長期・分散・積立」ができます。
積立の性質上、短期での投資ではなく長期投資で効果を発揮します。他の人よりも1日でも早く始めることで積立投資のメリットを最大限に享受できる可能性は高くなります。
「やってみたい!」とは思っても、実際に行動に移す割合は全体の5%という話もあります。逆に言うと行動するだけで上位5%に入るとも言えます。
「そのうち始めよう」ではなく、ぜひこの機会に始めてみてはいかがでしょうか?
仮想通貨/ビットコインの積み立て投資に関するQ&A
毎月一定の金額で同じ金融商品を購入していく投資方法です。
仮想通貨でも積立投資は可能で、あらかじめ設定した金額を買い付けることでき、毎月一定額を積み立てながら好きなタイミングで売却することができます。
少額から投資ができ、高値で大量購入してしまうリスクを減らすことができます。
また、安値のときには多く買い付けることができるため、相場状況に左右されにくい投資方法になっています。
仮想通貨の種類に限らず、毎月500円~1,000円程度から積み立てが可能です。初心者でどの仮想通貨が良いか分からない場合は、ビットコインやイーサリアムなどの有名どころでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
>>仮想通貨取引所おすすめはこちら
2021年12月時点で、アプリのみのサービス提供となっているため、アプリからの解約となっていますがいつでも解約可能です。Webからは解約できませんのでご注意ください。
具体的な解約方法は下記の通りです。
- アプリでログイン後、右下のメニュー(三本線アイコン)から「かんたん積立」を選択。
- 設定済みの通貨が上部に表示されるので、解約したい通貨をタップ。
- 表示された画面下部の「削除する」をタップし完了。
DMM Bitcoinは積み立てサービスに対応していますか?
現状DMM Bitcoinでは積み立てサービスに対応しておりません。
本記事はみんかぶChoiceより転載しております。
元記事:ビットコイン積立投資はどこがいいの?メリットやおすすめの積み立て方を紹介
暗号資産(仮想通貨)取引所の評判・口コミ 記事一覧
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